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W305 / D30 / H120
御影石、スプルース材、鉛、グラファイト
1992
本作品は、重厚な木材を抽象的な形に削り出し、そこに溝を彫り、鉛線を打ち込み、表面にグラファイトを摺り込んで作られた彫刻作品。 作品タイトルの「微宇音」で使われている「宇」という漢字は、本来大きく上方を覆うことを意味している。屋根や軒先という由来を持つ。そこから上下四方に広がる「空間」という意味を併せ持つようになった。 作者はそこから「垂直」のイメージを描き出し、そこに座標や波紋の広がりを重ねて、木彫による繊細な溝をほりこんで空間の垂直な広がりを表現した。
米林雄一は、その長いキャリアを通じて、”現象として存在する微細なるもの”に鋭敏に反応できる人間の在り方を問う姿勢を貫いています。微細なるものとは、遥か遠い宇宙空間から信号なのか、地球の内側深くからの信号なのか、身体の奥から滲み出るように発せられるものなのか、、 氏は言語化・数値化されて科学的に理解されることの範疇を超えた共振、共鳴できる信号に形を与えることを行なってきました。その行為は普遍的な活動であり森羅万象を人間の叡智に昇華する際の原点を探る活動ともいえるでしょう。
1942年 東京都生まれ1964年 金沢美術工芸大学彫刻科 卒業1966年 東京藝術大学大学院修了1968年 チェコスロバキア国際彫刻シンポジウム招待1979年 第14回現代日本美術展で国立国際美術館賞 国立近代美術館 収蔵1981年 二紀会35周年記念展で文部大臣賞受賞1987年 第13回平櫛田中賞受賞 東京都現代美術館(準備室) 収蔵1992年 文部省国際芸術研究員として渡米1999年 第18回現代日本彫刻展(宇部市野外彫刻美術館)に出展2000年 個展(富山県立近代美術館)2001年 垂直の時間(東京藝術大学陳列館)2003年 第20回記念現代日本彫刻展(宇部市野外彫刻美術館)に出展2007年 東京藝術大学120周年記念日本美術「今」展出品2008年 退官記念展(東京藝術大学美術館、ミウラート・ヴィレッジ(愛媛県松山市))2009年 東京藝術大学名誉教授 2011年 個展 おぶせミュージアム・中島千波館2018年 個展 飯山市美術館2022年 個展 ガスボン メタボリズム
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