本書は、玉山拓郎の2012年~2015年にわたる初期展示から、2019年LA・Nonaka-Hill で発表した最新作までを紹介する初作品集となります。玉山は、鮮やかに彩られた壁や照明、家具や日用品などを用いてインスタレーションや映像作品を制作し、構成的かつ夢想的な色調のコンポジションをつくり出します。近年では、インスタレーションの要素に予見可能なヴィジュアルだけでなく、天井から吊るされた物体がもたらす陰影や重力の律動、または映像のノイズやモアレなど、偶然が織りなすパターンを複層的に配置し、展示空間に茫洋たる不可視の領域を呼び込んでいます。その展示空間にもたらす彼独特の迫力やリズムを本書に落とし込み、また今までの玉山の展示を時系列順に綴った美術評論家・中尾拓哉氏による「目録」のような評も掲載。

過去企画した展覧会に「Dirty Palace」（CALM & PUNK GALLERY、東京、2018）、「Dirty Palace Revisited」（GASBON METABOLISM、山梨、2022）、「Medium and Dimension: Maze」（GASBON METABOLISM、山梨、2024）、「 ̶P̶A̶S̶T̶ ̶W̶O̶R̶K̶S̶ ̶ FLOORS」（GASBON METABOLISM、山梨、2025）など。

ページ数:80 P

サイズ: A4 変形

製本:ハードカバー

発売日:2019 年 11 月 19 日
価格:3,500 円(税別)
ISBN13: 978-4-9911183-0-2