大山友輝朗 個展 「円環」
展示期間:2026年3月27日(金) - 7月6日(月)
作家コメント
円環 / Annulus
この展示に向けて作品構成を考えているとき
古墳にまつわる古い記憶を思い出しました
それがいつのことだったかは覚えていないが
キトラ古墳の内部調査で撮影された天文図の絵柄が
新聞に掲載されていたものを
切り抜いて 机の前の壁に貼り付け
長く眺めていたが 徐々に色褪せ
絵柄が不鮮明になっていった
それでも妙に心を惹きつけられていたのに
いつしか失われてしまった紙切れのことだった
私は古墳を撮影し作品制作をしているが
それは その切り抜きを失ってからずいぶん後のことで
当時は「時間経過がもたらす変容」そのものを追っており
私の中でキトラ天文図と眼前の古墳は一つに結ばれてはいなかった
今回暗室での展示機会をいただき古墳作品の展示を考えたが
闇に置くべきは 日の下で変化し続ける古墳の姿ではなく
闇の中で浮かび上がるもの 古墳の内側
あの天文図だったんだと
古い記憶を呼び覚まさせてくれた
今回の展示は
私の記憶に残る 消えていく天文図の
その環の中にあった宇宙を想像し並べたものです
ー大山 友輝朗
大山友輝朗
1963年北海道生まれ。
1994年日本写真学園卒業
東京在住。
展覧会2009 SEPIA International, Light/Dark, ニューヨーク2007 SEPIA International, branching out, ニューヨーク2006 SEPIA International, Sepia at Seven, ニューヨーク2002 SEPIA International, Circuit 〔同時個展:Jungjin Lee & Stuart Rome〕, ニューヨーク2000 SEPIA International, Vestiges 〔同時個展:Miyako Ishiuchi & Masao Yamamoto〕, ニューヨーク