メディウムとディメンション:Maze
美術評論家 中尾拓哉 キュレーション 展覧会「メディウムとディメンション:Maze」
山梨県北杜市のガスボン メタボリズムで開催
北杜市の複合アート施設であるGASBON METABOLISM(ガスボン メタボリズム)にて、美術評論家・中尾拓哉がキュレーションする展覧会「メディウムとディメンション:Maze」を開催。
「メディウムとディメンション:Maze」は、「Maze=迷路」をテーマに9つの展覧会を同時開催する展覧会です。9つの展覧会は1つの会場で、それぞれに特異性をもって、それ以外の8つの展覧会と時間と空間を共有し、重なり合います。
会場となる「GASBON METABOLISM」は、山梨県北杜市の巨大工場跡地をリノベーションし、その広い敷地においてギャラリー、展示スペース、制作スタジオ、アーティスト・イン・レジデンス、作品倉庫などの機能を多目的に展開する施設です。この地でさまざまな用途のもとに集まる多数の作品もまた、ともに9つの展覧会と時間と空間を共有し、重なり合います。作品とは、いつも見えない境界を通過していき、そのたびごとに、固有の領域と空間の関係を取り結び続けるものです。
異なる機能によって作品が行き交う場において、同じく異なるテーマによって開催される9つの展覧会。通常、展覧会は展覧会ではない空間と分けられています。しかし、それゆえに9つの展覧会は、展覧会のフォーマットがつくり出す見えない壁(パーティション)を通り抜けながら、いくつもの回廊(ギャラリー)を入り組ませる、複数の作品の内外の時間と空間が複層する1つの展覧会
「Maze=迷宮」へと変貌するのです。本展は、アートにおける時間と空間、その認識の境界について再考することで、現代表現に潜む複雑性の意義を問い直します。
展覧会概要
会期:2024年7月26日(金曜日)ー9月2日(月曜日)
会場:GASBON METABOLISM
住所:山梨県北杜市明野町浅尾新田12
開場時間:11時−17時 金、土、日、月曜日
Exhibition 1 久保田荻須智広(Kubotaoguiss Tomohiro)
Exhibition 2 うしお(Usio)
Exhibition 3 玉山拓郎(Tamayama Takuro)
Exhibition 4 鹿野震一郎(Kano Shinichiro)
Exhibition 5 豊嶋康子(Toyoshima Yasuko)
Exhibition 6 長田奈緒(Osada Nao)
Exhibition 7 磯谷博史(Isoya Hirofumi)
Exhibition 8 髙田安規子・政子(Takada Akiko・Masako)
Exhibition 9 ー
主催:ガスアズインターフェイス株式会社、メディウムとディメンション実行委員会
協力:青山目黒、ANOMALY、M画廊、Satoko Oe Contemporary、Maki Fine Arts